2018年12月「Jeremiah」がOPENしました
新宿五丁目交差点近くに、一軒の新しいお店がOPENした。
入り口の目印は、たくさんの額縁がかけられた壁の中央の扉。
バーだとはわかりづらい扉の奥には、1800年にタイムスリップする感覚が待ち受ける。
1800年代 伝説のバーテンダーの名店が、現代に蘇る!
若きトム・クルーズが、ダンスするかのごとくボトルやシェーカーなどを投げてゲストを魅了する映画「カクテル」。
飛び交うチップやモテるトム・クルーズ・・・
このように、観る人を魅了するフレアのスタイルはいつから始まったかというと、
そのキーになるのが、バー業界では知らない人はいないと言われる、マティーニの生みの親ジェリー・トーマスというバーテンダーに行き着く。
トーマスは “アメリカバーテンダーの父” と慕われ、
アメリカ初のカクテル本である「Bartenders Guide」は復刻版も出され、今も多くのバーテンダーに読み継がれている。
ジェリー・トーマスが有名だったのは、カクテルの創造性はもちろんのこと、そのパフォーマンスから。
残された肖像画には、二つの金属製マグにウイスキーを入れて火をつけ、
その液体をマグからマグに行き来させる “ブルーブレーザー” を披露している様子がある。
このことから、トーマスはショーマンシップがあるバーテンダーで、
おそらく、ボトルなどを投げるパフォーマンスをするフレアバーテンディングを当時披露していたのではと推測される。
このことに敬意を払い、ジェリー・トーマスの命日である、先月12月15日にOPENしたのが、新宿のバー「Jeremiah」。
トーマスのショーマンシップを時代を超えて受け継ぐのは、
フレアバーテンダーとして多くの賞を受賞している、山本圭介バーテンダー率いる横浜Newjack・京都Bee’s Kneesのバーテンダー群。
ボトルの傾け方、注ぎ方の一つひとつに目が惹きつけられる。
店名の「Jeremiah」はジェリー・トーマスの本名で、
店内にはトーマスのバーに風刺画などの多くの額縁が飾られていたということから、当時のアメリカのバーの写真や肖像画などが飾られている。
カクテルメニューの多くは、名著「Bartenders Guide」をもとにしたもの。
当時、流行っていたミルクパンチやウイスキーベースのサワーなど、今みても新鮮さのあるメニューが並ぶ。
この時代を感じるカクテルとして味わいたいのが、透明なミルクカクテル「イングリッシュ・ミルク・パンチ」。
ベースとなるのは、当時流行っていたというラムとコニャックの組み合わせ。
そこにパイナップル・レモン・ミルクとスパイスが加えられたものが事前にミックスされ、時間をかけて濾過したもの。
カクテルからも驚きを感じさせたかったというトーマスの笑みも浮かぶ。
◆ 店舗情報 ◆
店 名:Jeremiah
住 所:160-0022
新宿区新宿5丁目4-1 Qブラットビル1階
電話番号:03-6384-1201
営業時間:19:00-翌03:00(定休日/日曜)
Instagram
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